普段は販売用に大量に作った野菜の、規格外とか余り物を食べているので、家庭菜園で自家用に作る野菜の分量とかがわからなくなる。
サツマイモ作ろうかな、と思い立ち、
「1日百グラムくらい食べるとして、一人頭の必要量は大体年間三十キロくらいかな? 二人だから、家の分は六十キロで、あとは親類縁者、友人知人に配る分も合わせると、百二十キロくらいは必要か? 」
何て大雑把に計算する。しかし、冷静に考えると、サツマイモ百グラムといったら、茶碗に一杯の量だ。それを毎日食べるようなことはない。薩摩藩の武士でもあるまいに。
というか、収穫して一月ほど糖化させた後、一度焼き芋にして食べたらそれでもう満足してしまい、後はもう一年芋を食べなくても平気なくらいだから、毎年毎年ものすごく大量に余らせてしまう。
そのくせ、変わった品種を見ると、「ついでだから今年はこれも作っておこう」などと思って作付けを増やしてしまうのだからたちが悪い。
家庭菜園は極端な話、上手くできなかったからといって、生活に困るようなことにはならないので、経済栽培ではできないような思いきった作り方や、試験的な作型を試せたりする。それがまた面白く、ぶっちゃけた話、家庭菜園やっている時が一番楽しい。
金のことを考えなければ、ストレスはそんなにたまらない。儲けを増やすための小細工を考えることも、それはそれで面白いんだけど、家庭菜園をやっているとそもそも農業って面白いよな、とすごく思う。
その面白さを補って余りあるくらい、儲からないし肉体的にも精神的にもキツイ仕事であるのが問題なわけで。
「好きな仕事やってれば、金は要らない、キツくても幸せ! 」
とか言い切れるほど、できた人間ではないからな・・・・
一升瓶サイズの紅はるか。
芋掘り出すの面倒くせえので、なるべくでかい芋を少量作って、楽に掘り出せるようにしていた。
ただし、でかい芋は糖化に時間がかかるし、痛むのも早い。食べる際にも扱いに困るので厄介。
来年は逆に小さく作ろうかと思う。今考えている計画が上手くいけば、もしかしたら小遣い稼ぎくらいにはなるかも。なれば良いな。