家の近くの裏山に、コウタケが生えるらしい。
頂上まで二十分くらいの山だから、一時間位あれば、登って降りてくるくらいはできる。だから最近ちょっと暇があると、なばこぎ(キノコ採り)にいっている。
一応、コウタケの生える場所(シロ)というのもおしえてもらったが、「昔あの辺でとれたことがあるよ」程度の情報なのであまりあてにはならない。
稜線を基点に、ひたすらジグザグ登り下りを繰り返して、山の地形を記憶に叩き込んでいる。今年中に採れたら嬉しいけど、忙しくて本格的に探す時間はないから無理っぽい。とりあえず有望そうな場所にあたりをつけておいて、来年以降に期待。
当地ではシロコウタケと呼ばれるキノコ。一般的にはニンギョウタケと呼ばれるらしい。大きくて、蹴り飛ばしたくなるほどよく見つかる。
一応食べられるキノコで、ちょっとアワビに似た独特の食感は、一口二口ならおいしいけど、量を食べてると化粧品みたいな香りが鼻についてくる。そして食べ過ぎると腹壊す。
たぶんムラサキアブラシメジモドキ。見た目毒っぽいけど、けっこうおいしい。ただ、成熟するともろくなるから、扱いが難しい。袋に入れてもって帰ったら、袋のなかで粉々になっていたりする。あと、群生しているキノコではないから、量がとれないのが難点。
ざざんぼ。一般的にはシャカシメジとか、千本シメジとか呼ばれているらしい。おいしいきのこだけど、中に入ったゴミを洗うのが面倒。肉質もろいからすぐバラバラになるし。
ポルチーニっぽいなと思って拾ってきた。たぶんホオベニシロアシイグチかな? 図鑑で見る限り毒ではなさそうだったから、バター炒めにしてみたけど、梅干しみたいな強烈な酸味でビックリした。
一瞬、超猛毒のカエンタケか? と思ったが違った。ベニナギナタケとか言って、一応食べられるキノコらしい。怖いからたべなかったけど。
ついにコウタケ見つけた! と思ったが、なんかちょっと違うような? コウタケっぽい香りはするし、特徴もにてるような気がするが、うーん・・・・・・。
原木栽培のなめこ。結局探す手間とか下処理の面倒さとか考えると、栽培キノコって素晴らしいよな、と思う。十分おいしいし、食べた後死なないかな? とか、心配しなくてもすむ。
コウタケとか松茸みたいな、栽培できないキノコは、山に登って採りにいくしかないけれど。