「神の舞」
来歴
「五百万石」は現代の品種としては冷害に弱いため、平成五年(1994年)の大冷害の際に大きな被害をうけた事が問題になった。
そこで「五百万石」に耐冷性の強い「美山錦」を掛け合わせたのが「神の舞」である。平成八年(1997年)育種、となっていたので、てっきり平成五年の冷害が起こってからシャトル育種等を活用して大急ぎで作られた品種なのかと思っていたが、育種開始年は1985年とあるので、前々から育種されていた系統の中で、耐冷性の強いものを特に選んで品種にしたものと思われる。
極早生で耐冷性が強く、五百万石よりも収量が多い。見た目が良く、心白が流れにくいので検査等級はかなり良いらしい。たまーに、特等が出たりしている。
大粒だが心白が大きいため高度精米は難しいそうな。米質はとても硬く味が出にくい品種だと聞いたことがある。僕が勤めている酒蔵では使っていないので、はっきりとしたことはわからない。