孤独の発明

主に米作りとか酒造りについて

休肝日

 たまに休肝日を作ると、その日はやたらと眠りが深く、目覚めもよくて体調が良くなる。

 「これが本来の俺だ! 」

 と言いたくなるくらい気分が良い。

 改めて、飲みすぎは体に悪いよな、と実感するが、それでもやめられないのが厄介なところ。

 酒は確かにおいしい。多少寿命が縮んだとしてもしょうがねえ、と思うくらいには。

 でも、日本酒でいうと三合目くらいからは酒が酒を呼んでいるような状態で、確かにおいしいんだけど酒自体のおいしさは飛んで行ってしまう。酒の味とか割とどうでもよくなり、歯止めのきかない惰性のおいしさになっているような気がする。

 二日酔いになるかどうかはともかく、翌日の体の負担から考えてみると、僕の場合は三合くらいで切りやめてしまうのが、一番良い飲み方だと思うのだが……思うのだが、思っているだけで、今のところどうにもなっていない。

 

 日本酒一合飲んだ場合、肝臓が分解するのに三時間程度かかるらしい。三合の場合で九時間。正確に計算すると怖くなってくるからやらないけど、たぶん僕の年間労働時間よりも長く肝臓は働いていることになる。そう考えると過労死してないのが不思議で、ていうかそろそろしちゃってもおかしくない。

 せめて定期的に休肝日でも取ることにして、たまには休日を作ってやろう。

 日本酒ばっかり分解していたら飽きてストレスもたまってくるだろうから、たまにはウイスキーとかワインとかも分解させてやったら、気分も変わってやりがいも感じてくれるかもしれない。