孤独の発明

主に米作りとか酒造りについて

稲作

機械機械

来年から、三ヶ年計画くらいで、稲作の経営を7ヘクタールほど受け継いでいく事になった。事業継承に向けての準備をじわじわ進めている。 今のところ稲作用の機械は一通り揃っているが、年期の入ったものが多いので、突発的な故障への備えと、数年以内には更…

今年の五百万石、佐香錦

酒蔵に入ってきた米のサンプルをもらったので、いつもの産直の食味計にかけてみた。 三つとも「え!?」と思うくらいたんぱく質が少なく、アミロースが少ない。つまり驚くほど品質が良い。 これら三品種は、今年の異常な高温の影響をがっつり受けているはず…

稲刈りは終わった

昨日ようやく京都旭を刈り取って、ようやく稲刈りは終わった。 旭はなかなか色がつかなくて、はたして今年中に収穫できるのか、と心配していたが、一応は成熟してくれた。登熟率は良くないが。 雨と晴れ間が交互に来るから、ハゼ干しでは全然乾かず、仕方な…

酒米は本当に不味いのか

江戸時代末から明治時代中期ごろにかけて、近畿地方を中心に大粒の中生種(現代の基準では晩生種)が流行した。それらの品種は、当時の肥料事情、農家を取り巻く環境に適応した性質を持っており、その性質の多くは偶然にも酒造原料として有用なものだった。そ…

稲穂にまつわるエトセトラ

稲作にまつわる雑記、雑文 ・酒米は本当に不味いのか 稲作の歴史について 育種、品種改良について ・変わり穂 ・帰ってきたヨッパライ。あるいは、酒米育種のこれまでとこれからの話① ・帰ってきたヨッパライ。あるいは、酒米育種のこれまでとこれからの話② …

等級の意味

乾燥を終え、籾摺りを行って、ようやく米の姿を見ることができた。 グレーダーで未熟米をずいぶん弾き飛ばしたため、収量はだいぶん減った。反当450キロ程度と結果的には予定の収量になったが、品質に関しては不満が残る。やはり青米が多いし、米の粒張りが…

米の乾燥

去年、某講習会の講義で、米の乾燥方法によって米の胴割れが増減する、という話題があった。 二軒の農家の米の乾燥方法を比較し、48時間程度の乾燥時間で急いで精米している農家の米は割れが多く、60時間くらいかけてじっくり精米している農家の米は胴割れが…

変わり穂

改良雄町の田んぼで草取りをしていたときに、変わり穂を見つけた。変わり穂とは、突然変異や自然交配、混種などによって、田んぼに植え付けた品種とは異なる性質を示す穂のことである。 別々の田んぼで二株見つけたが、どちらもよく似ている。一番下に置いた…

改良雄町の収穫

台風25号が近づいているので、慌てて改良雄町の収穫。 田んぼの中心辺り、日照条件の良いところに生えてたこの穂は、青米が五パーセント程度だから、改良雄町としてはこれくらいが刈り時のはずなんだけど。 ホッパーの米を見ると、思ってたより青が多い。 …