孤独の発明

主に米作りとか酒造りについて

2018-10-01から1日間の記事一覧

銀坊主

「銀坊主」 来歴 「銀坊主」は明治の三大品種「愛国」から選抜された品種である。「愛国」の出自には諸説あり、最も有力とされているのは、明治十五年に静岡県の高橋安兵衛が晩生稲「身上越」から出穂の早い株を選抜した「身上早生」が起源であり、明治二十…

八雲

「八雲」 来歴 島根県簸川郡大多美村の西尾彦一が明治二十九年、「八重桜」という品種の稲をハゼ干ししていた跡で、脱粒したこぼれ種から自然発芽してきた稲を選抜して「北部」という品種を育成した。この「北部」から、島根県簸川郡川跡村の梶谷市蔵が早熟…

亀治

「亀治」 来歴 亀治の来歴に関しては二つの説がある。 一つは、松江藩の蔵番の家に生まれた広田亀治が明治三年に「縮張」という晩生品種から選抜を行い、明治八年に品種として成立するようになった、という説。亀治の職業から「蔵本」と呼ばれたり、脱粒の少…